
トルコでの植毛|術後の過ごし方と移動
なぜトルコに集まるのか
イスタンブールは植毛の世界的な中心地になりました。JCIの認証を受けたクリニックが多数あり、経験を積んだ医師がいて、費用がアメリカやイギリスより70%低いことも珍しくありません。この手術のためだけに、年間50万人以上が医療目的でトルコを訪れています。
手術そのものは日帰りで終わります。難しいのは、そのあとの移動と回復の段取りのほうです。
先に、確かめておくこと
日本から行かれる場合、費用の比較の前に確認していただきたい点があります。
海外で受けた治療は日本の健康保険の対象外です。そして帰国後に問題が出たとき、どこで誰が対応するのかが残ります。定着しなかった場合の再施術の条件、保証の範囲と期間、その際に再渡航が必要かどうか。予約前に書面でご確認ください。
術後48時間が、いちばん重要です
移植した毛包が定着するかどうかは、この48時間でほぼ決まります。FUE(毛包単位摘出術)でもDHI(ダイレクト・ヘア・インプランテーション)でも、頭皮は非常に敏感で、腫れがあり、ぶつけると出血します。
腫れが目に下りてこないようにバンドを巻き、頭には包帯が巻かれた状態になります。
この期間、避けるべきことは3つです。
- 頭をぶつけること:移植した毛包を失う原因として、これが最も多いものです。
- 汗をかくこと:新しく開いた孔から感染する恐れがあります。日差しと運動を避けてください。
- 頭から服を脱ぎ着すること:前開きのシャツをお持ちください。頭の上で布を引っぱらないためです。
クリニックの場所と、泊まる場所
イスタンブールの植毛クリニックの大半は、ヨーロッパ側のシシリ、ニシャンタシュ、フルヤという近代的なビジネス・医療地区に集まっています。アジア側の私立病院の周辺にも、もうひとつの集まりがあります。
ホテルはクリニックから数分の場所に取ってください。これは正解です。術後、経過観察と初回の洗髪のために2〜3回は戻ることになります。
イスタンブール空港(IST)からシシリのクリニック街までは約35km、車で40〜55分、定額の送迎は€40から。サビハ・ギョクチェン空港(SAW)からは42km、50〜75分、€55から。いずれも通行料・税・荷物込みです。
タクシーが使えない、具体的な理由
ここは想像がつきにくい部分なので、具体的に書きます。
公共交通は使わないでください。混んだトラムやバスは、移植した直後の毛包にとって危険な場所です。急停車ひとつ、あるいは他人のリュックが当たるだけで、手術の結果が変わります。
そして黄色いタクシーにも、術後すぐは乗らないでください。イスタンブールのタクシーは小型の乗用車(フィアット・エゲアやルノー・クリオなど)です。後部座席に乗り込むには首を深く曲げる必要があり、後頭部——採取部——に強い圧力がかかります。同時に、移植したばかりの生え際がドアの枠のすぐ近くを通ります。
回復が進んでから市内でタクシーを使う場合も、路上で拾わずアプリで呼んでください(タクシーアプリのガイド)。
車を選ぶ基準
多くのクリニックが患者にバン型の車両を勧めるのは、体裁の問題ではありません。
- 天井が高い:首を曲げずに立ったまま乗り込めます。頭が天井にこすれません。これが最も重要です。
- 空調が効く:汗をかかない状態を保てます。
- 運転が穏やか:急ブレーキと急なコーナリングを避けるよう指示しています。
- 窓の色が濃い:包帯を巻いた状態で、人目を気にせず移動できます。
洗髪と経過観察の日は、時間制で同じ車と担当者をクリニックの外に待たせておくこともできます。頭皮が最も繊細な初回の洗髪の日に、この形を選ぶ方が多くいます。
帰国便の組み方
FUEであれば、多くのクリニックが1〜2日後には飛行機に乗ってよいと判断します。ただし従うべきはご自身の執刀医の指示だけです。
飛行機そのものはたいてい問題になりません。問題になるのは、空港までの一日のほうです。
- 荷物には一切触れないでください。ドライバーと空港での担当者に任せ、頭の近くで鞄を振り回さない状況を作ってください。
- 搭乗は最初か最後に。頭上の荷物棚に人が群がる時間帯を避けます。
- U字型の枕を首に。採取部を座席の背に預けないためです。
- 空港への移動は定額の事前予約で。その日に唯一避けられない変数——日差しの下でスーツケースを両手に持ち、汗をかきながらタクシーの列に並ぶこと——がなくなります。
よくある質問
空港からクリニックへはどう移動しますか?
多くのクリニックはシシリとニシャンタシュにあり、イスタンブール空港から約35km、車で40〜55分です。定額の送迎は€40からで、到着ロビーでのお迎えが含まれます。天井の高いバンであれば、乗り込むときに首を曲げずに済みます。術後の移動ではこれが効きます。
術後にふつうのタクシーに乗れますか?
最初の数日は避けてください。イスタンブールの黄色いタクシーは小型の乗用車で、後部座席に乗り込むには首を深く曲げ、移植したばかりの生え際をドアの枠のそばを通すことになります。執刀医が避けるように言った接触が、まさにそこで起きます。立ったまま乗り込めるバンであれば、この危険がありません。
術後いつから飛行機に乗れますか?
FUEであれば1〜2日後に許可するクリニックが多いのですが、従うべきはご自身の執刀医の指示です。機内では、頭上の荷物棚が混む時間の搭乗を避け、採取部を座席の背に預けないようU字型の枕を首に当て、荷物は係員に任せてください。
日本の健康保険は使えますか?
海外で受けた治療は対象外です。あわせて、定着しなかった場合の再施術の条件、保証の範囲と期間、その際に再渡航が必要かどうかを、予約前に書面でご確認ください。帰国後に問題が出たときの窓口をはっきりさせておくことが大切です。
ISTとSAW、どちらの空港がよいですか?
航空券の条件で選んで問題ありません。主なクリニックのあるシシリまで、イスタンブール空港(IST)から35km、サビハ・ギョクチェン空港(SAW)から42kmと、差は大きくありません。定額の送迎はそれぞれ€40からと€55からです。
なぜクリニックは乗用車ではなくバンを勧めるのですか?
天井が高く、首を曲げずに乗り込めるため移植部が守られること。空調が強く、孔が開いた頭皮を刺激する発汗を防げること。運転を穏やかにするよう指示していること。そして窓の色が濃く、包帯を巻いた状態でも人目を気にせず移動できることです。移動手段というより、回復のための道具に近いものです。
洗髪や経過観察のあいだ、車は待っていてくれますか?
時間制であれば、同じ車と担当者がクリニックの外で終わるまでお待ちし、そのままホテルへお送りします。頭皮が最も繊細な初回の洗髪の日に、この形を選ぶ方が多くいます。

